ウルティマアンダーワールド(Ultima Underworld)とは?
もし「最も好きなロープレは?」と聞かれたら、間違い無くこの「ウルティマアンダーワールド」だと答えます。
それくらい面白く、かつ衝撃的なゲームでした。
ゲーム好きであれば一度は聞いたことが有るであろうウルティマ(Ultima)。
この海外産のロープレは世界的な人気を持ち、近年では「ウルティマオンライン(Ultima Online)」シリーズが人気を博しました。
Ultimaシリーズは多数が発売されていますが、この「Underworld」系統の2作は異色の存在で、3D視点でダンジョンを探索するアクションロープレになっています。
3D視点で展開するロープレはたくさんありますが、このゲームが他と一線を画するのは、とてつもない程にリアルで奥が深く、かつ自由度が高いという点でしょう。(詳細は後述)
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「UltimaUnderworld」シリーズの歴史
ウルティマシリーズは長年にわたって多数が発売されていますが、「Underworld」シリーズは私が知る限りでは2タイトルのみです。
- Ultima Underworld the Stygian Abyss (1992年・PC)
- Ultima Underworld II Labyrinth of Worlds (1993年・PC)
当然ながら海外のDOS/V用として発売されたわけですが、日本国内では二作ともにPC-98等に移植され、さらに一作目がプレイステーション向けに移植されています。(1997年頃)
PC-98版を今からプレイするのは困難ですが、プレステ版ば比較的入手が容易なので、興味があればどうぞ。
ただし、ウルティマアンダーワールドの奥深さを満喫するためには、やはりPC版が良いとは思います。
プレステ版もサウンドなどが良くなっていますが、コントローラー操作のため、一部要素が削られていたりします。
「UltimaUnderworld」はどんなゲームなのか?
「ウルティマ」という言葉が示すように、基本的にはシリーズの世界観を踏襲しており、シリーズのファンであればお馴染みの内容であると思います。
その一方で「アンダーワールド」という言葉が示すとおり、ゲームは地下迷宮を舞台として繰り広げられます。
イメージ的には、一昔前に一世を風靡した「ウィザードリィ」や「ディープダンジョン」が近いでしょうか。
ただし、これらのタイトルが直角&平坦なマップだったのに対し、ウルティマアンダーワールドには坂道や斜めの壁などが存在し、一つのフロア内でもかなりの高低差が有ります。
さらに、地下8階まであるダンジョンは1階から非常に広大で、全て制覇するにはかなりの探索が必要とされます。
もちろん、無理して行く必要が無い箇所もありますが、行くかどうかは各プレイヤー次第で、自由度の高さが反映されています。
ゲームは全てリアルタイムで進行し、モンスターや住人は全て画面中に見えており、かつ常に動き回っています。
なので、戦闘画面という物も存在せず、モンスターをひたすらおびき寄せたり、或いは脇をすり抜けてやり過ごす事も可能です。
驚愕のポイント1 ~恐るべきリアルさ~
このゲームの特筆すべき点は多々有りますが、その一つは驚異的なリアルさでしょう。
そのいくつかを紹介すると・・・
- 「重量」の概念
武器やアイテムには重量の要素が有り、プレイヤーキャラの腕力値に応じて同時に所持できる重量が決まります。
武具や大量の硬貨などは非常に重いので注意が必要です。
- 「空腹」「睡魔」の概念
プレイヤーには体力や魔法力などの他に、「空腹」や「睡魔」の概念が有ります。
時間と共に段々と空腹度や眠さが高まり、極端にお腹が空いたり眠くなったりすると、プレイヤーの能力に異常を来すので、食事や睡眠をとって対処する必要が有ります。
しかし、このゲームは主人公以外の住人やモンスターなどもリアルタイムに活動している為、場所を考えずに寝てしまうと、モンスターに寝込みを襲われたりする事もあります。
また、松明やランタンを点けたまま眠ると、起きた頃には燃え尽きている可能性が有るので、寝るときはきちんと消す必要が有ります。
なお、食事に用いる食料はパンや果物ばかりではありません。
死骸が食用になるモンスターも居るし、釣り竿を使用して地下水脈の魚を釣ることも可能です。
さらに、食材は火であぶることで調理することも可能です。
- 武器の耐久度
武器には耐久度の概念が有り、長期間酷使したり、壁などの固いところを攻撃したりすると、やがて武器は破損してしまいます。
そんな時は鍛冶屋に頼んで修復して貰うか、別の武器と交換する必要が有ります。
なお、プレイヤーの「修理」スキルを高めることで、自分で武具を修理する事も可能です。
また、落ちている朽ちた武具を修理して使う事もできます。 ガラクタかと思ったら実は・・・なんて事も。
- マップに書き込める
プレイヤーが歩いた場所は自動的にマップに記憶されるのですが、さらに自由に書き込むことができます。
例えば「ここには○○のアイテムがある」とか「鍵のかかったドア有り」などを書き込むことで、より攻略が楽になる訳です。
残念ながら、PS版では文字を入力することが出来ないため(マークを付ける事はできる)、やや不便になっています。
- 「捨てる」のではなく「置く」という概念
重くて持てないアイテムや、不要になったアイテムは処分する必要が有ります。
一般的なロープレでアイテムを捨てると、基本的にその瞬間に消滅し、二度と拾うことはできません。
しかし、このゲームでは処分したアイテムは「その場に置いた」という風に解釈され、後から拾うことも可能です。
今は不要だけど後から使いそうなアイテムをまとめて置いておき、必要になったら拾っていく事が可能です。
驚愕のポイント2 ~恐るべき自由度の高さ~
- どの職業で何の能力を伸ばすか?
性別や職業を選択できるゲームは多いですが、このゲームも既にそのシステムを搭載していました。
性別や利き腕、名前や顔などはゲーム進行には直接影響は無いですが、職業はプレイヤーキャラの能力に大きく影響します。
選べる職業もファイターやメイジといったお馴染みの物から、「羊飼い」という珍しいものまで様々です。
このゲームには以下のパラメーターが有ります。
【STR・強さ】・・・攻撃力や生命力、物を持てる総重量などに影響。
【DEX・器用さ】・・・移動力やジャンプ・水泳の能力、戦闘中の回避率に影響。
【INT・知力】・・・呪文の詠唱力やマナ(MP)の量、アイテム鑑定能力などに影響。
【VIT・バイタリティ】・・・体力。 攻撃されたり転落された時のダメージに対する耐性。
これらの能力は選んだ職業によって異なりますが、その後のレベルアップ時にどのパラメーターを伸ばすかを選べるので、特技を伸ばすのも、弱点を補うのもプレイヤー次第です。
特殊技能を活用することで、普段と違った攻略法が可能になることもあります。
たまには変わった職業&スキルも楽しいです。
なお、どの職業でも全ての武器防具と魔法を使用できるので、自由度は非常に高いです。
- 「友好」か「敵対」かはあなた次第
このゲームの舞台となる洞窟「アビス」には、人間やモンスター、悪霊など様々な種族が存在します。
人間なら友好的、モンスターは敵という様な単純なものではなく、好戦的で話が通用しない人間も居れば、友好的でコミュニケーションが可能なモンスターも居ます。
モンスターを見かけたら即攻撃などしていると、闘わなくて良い相手を敵に回す事になりかねません。
また、友好的な相手でもこちらの態度次第で敵に回ることもあります。
攻撃を仕掛けることはもちろん、相手の持ち物を盗もうとして見つかった場合なども同様です。
基本的に、一度敵になった相手は倒すまで襲ってくるので、ゲームの進行上、敵になったら困る相手は怒らせないようにしましょう。
- モンスターも使い方次第でアイテムに
モンスターの中には、倒すとその亡骸が「食料」として活用できる物が有ります。
見た目はグロテスクですが、厳しいサバイバルを強いられれるアビスの内部では貴重な食料です。
また、時々「ヒル」というアイテム(?)を拾います。
他の動物の血を吸う蛭の事ですが、実はこのアイテム、使用する事でプレイヤーの毒を吸い出してくれるという効果が有ります。
毒に犯された状態で放っておくと大きなダメージを受けます。
少々ダメージを受けてしまいますが、もしヒルを持っていたら迷わず使いましょう。
- 敵を倒す場所を考慮しよう
アビスの内部には多種多様な種族が生活しています。
彼らは様々なアイテムを所持しており、金銭やアイテムとの物々交換で譲って貰う事も可能です。
実は闘って倒すことでも所持品を入手することも出来ます。
最初から敵対的な相手はもちろん、友好的な相手でもアイテム目的で倒すことが出来るという訳です。 ひ、酷い!
とはいえ、基本的にみんな凄く手強いので、うかつに闘うと返り討ちに遭ってしまいます。
また、ストーリー上の重要キャラには、話がややこしくなるので無闇に対立しないようにしましょう。
(もちろん闘ってもOK。 そこはまさに自由です。)
なお、敵を倒すと、その瞬間に所持品を周囲にばらまきます。
それを回収することで入手することができます。
しかし、場所を考えずに倒すと、散らばったアイテムが回収不能な場所に落ちる可能性が有ります。
特に地下水脈などに落ちてしまうと、回収はまず不可能なので、とどめを刺す場所には注意しましょう。
- 「鍵のかかった扉」は「無敵」ではない
ロープレの世界で最強の敵と言っても過言ではないのは「鍵のかかった扉」です。
どんな強力なプレイヤーでも太刀打ちできず、適合する鍵を持ってくるか、遥かレベルを上げて解錠用の魔法を覚えるしか方法が有りません。
しかし、このウルティマアンダーワールドの世界では違います。
プレイヤー次第でどうにかなるのが素晴らしいところです。
具体的にはいくつか方法が有ります。
まずは「鍵破り」のスキルを鍛え、解錠用のピンを使用して鍵を開ける方法です。
レベルアップ時のパラメーター配分をこのスキルに回すかどうか、その判断も自由です。
次なる手段は強引ですが、手持ちの武器でドアをひたすら攻撃し、無理矢理開けてしまう手段です。
成功する保証はないですし、武器もダメージを受けて壊れてしまう恐れがあります。
しかし、試す価値は有りますし、やるかどうかはプレイヤー次第です。
この様に、正攻法で鍵を探してくる方法もあれば、特殊スキルや強行突破で開けてしまう手段も有ります。
あなたはどの方法でやりますか?